通常、土木工事などによって発生した植物発生材の多くは、一般の廃棄物と同様に焼却処分、
あるいは埋立処分されています。しかしこれらの植物を粉砕し、緑化のための有機物資源として有効活用することを可能にした、画期的な方法が開発されました。それが「植物誘導吹付工」です。
「植物誘導吹付工」では植物発生材をチップ状に破砕し、法面緑化のための基盤層に使用して
います。まず、清掃された施工のり面に金網を張り、その上にチップ、特殊粘土鉱粉、高度化成肥料、高分子系樹脂、種子からなる誘導材を所定の厚さ(3.0〜8.0cm)に吹き付けます。この方
法によって自然界のバランスを崩すことなく、
植物の潤いのある環境を形成するという、理想的な構図を可能にしたのです。 |